"HIGH CUT 167号(2016)" ギョンス インタビュー訳



~青い空に似ている。24歳。美しい青春、ド・ギョンスへ送る手紙。~






_"牛のように働く"という言葉のシンボルのようです。映画を撮っているという記事を見たのにテレビをつければEXOの新曲が出ていたんです。これは大変という単純な言葉では説明できない大変さだと思います。

ギョンス:いえいえ、そんなことないです。まあ二つの事を並行すると忙しくなるのは仕方ないですよね。その生活にはもう慣れました。今では休みがあればむしろ虚しさを感じたりします。それでも毎日が面白く楽しいです(笑)



_そういう一面から没頭力の高さを感じます。<純情>では真っ黒に焼けた顔で完全なる田舎の少年ですが、ソウルに戻ればアジアのアイドルですよね。まるでスイッチのオンオフのように変わりますね。

ギョンス:僕は別に難しくはなかったです。EXOの活動は常にしてきたことだから慣れているので。ステージに上がれば自然と出てきます。



_実は所属事務所では演技をさせる考えが無かったそうですね。そのためまともに演技を習ったこともないと聞きました。それなのに偶然にもEXOの中で一番初めに演技をすることになりましたね。

ギョンス:実は僕自身も演技に対して考えたこともありませんでした。僕からやりたいと言ったわけでもないのに突然機会が訪れたのです。ある日、<カート>のシナリオが僕のもとに届きました。なのでなんとなく「うわぁ!」と思いながらしました。



_演技を始めたのは偶然だというのに演技力について波紋を呼ぶことは全くなかったですよね。この反応を予想していましたか?

ギョンス:本当に嬉しかったです。僕でさえ自分の演技を観るといつもどこか欠けていて後悔しているのに皆さん良く観てくださっていて驚いたし自信もつきました。実は僕、賞賛が好きじゃないんですよね。そこに嵌れば気分がすごく良くなるじゃないですか?ハハハッ…。



_本当に演技の授業を受けたことは無いですか?

ギョンス:はい。一回も…(無いです)。



_ギョンスさんはまだ多くの作品に出演したわけではないけど主に憂鬱な役柄を演じることが多いですよね。そのなかで明るい田舎の少年になる<純情>はイメージチェンジですね。

ギョンス:憂鬱だろうと明るかろうと僕はただただ演技をすることが楽しいです(笑)僕にはこんな一面やあんな一面があるということじゃないですか。どっちがより自分に合っているから良いという事ではなくてどちらも楽しいです。



_<純情>の撮影はどうでしたか?田舎に隔離されたかのようだったと聞きました。

ギョンス:撮影中は暑かったし大変なことも沢山ありました。撮影のない日が本当に楽しかったんです。俳優たちみんな同年代だからかよく一緒に遊んだんですよ(笑)だいたい高興で遊んだのですが、できる遊びは全てしました。ビリヤードもしたし順天まで行って映画も観ました。トゥクリャン島という島に行ったときは釣りをしたり泳いだりもしましたよ。それこそ<純情>に出てくる子供たちのように。他の俳優たちは僕よりも年下なのですが、想像よりもずっと大人っぽいです。社会生活を早く始めたからか話も合います。おかげで本当の友達のように過ごしました。



_EXOの活動をする時とはまた違うようですね。

ギョンス:違いますね。いつも一緒にいるメンバーではなく、違う人たちと会うということなので。新しい楽しさがあります。



_この映画がギョンスさんの初主演作でもあり、初めて方言の演技を披露する機会でもありますよね。

ギョンス:僕はソウルの論峴洞で産まれました。全羅道の方言を使う人たちがこの映画を観てどう思うのかがすごく気になります。楽しみでもあり恐れもあるけれど、今は気になる気持ちが大きいです。方言の演技は、ちゃんと習ったというよりたくさん聞きながら練習しました。共演者たちと高興に降り立ってからはソウル弁を話さず方言だけ使いました。今も喋っていると自然に出てきたりします。最近でも<純情>の共演者たちと会えば方言で話します。ソウル弁だとぎこちないです。



_方言も初めてで恋愛ものも初めてなんですよね?

ギョンス:ドキドキしました。本当に。今はもう感じることのできない17歳の純情を、映画の中ではあるけど感じられるじゃないですか。嬉しかったです。それからキムソヒョンという俳優とまたいつ恋愛ものを撮れるか分からないですからね(笑)



_ド・ギョンスの17歳はどうでしたか?初恋もその時かな?

ギョンス:僕は静かで子供っぽい学生で、初恋は高3の時でした。愛という単語を貼り付けるならあの時がピッタリだと思います。この映画を撮りながら高3の時に感じた感情が蘇ってきたんですよ。



_初主演作として<純情>を選んだのは本人の意思ですか?撮影の途中で取材陣に撮影現場を公開していたけど、あれはEXOのディオではなくただの田舎の少年でした。顔が真っ黒でビックリしましたよ(笑)この役以外にもっと格好いい役柄を演じることもできたじゃないですか。

ギョンス:いえ、僕は格好いいのは好きじゃないんです(笑)台本をもらうと最初から最後まで休憩せずに読みました。読んでみるとボムシルというキャラクターを絶対に演じてみたくなったんです。それから撮影現場を公開した写真はよりリアルですごく良いと思いました。ハハッ。あそこで過ごせば真っ黒に焼けるしかないです。映画を撮る前は色白だったのであえて日サロへ行って焼いたんですよ。でも日サロだと全羅道の村に住んでいる子供のような肌の色にはなれなかったんです。そのせいで心配もしていたんですが、島に二日もいれば自然に焼けました。映画を撮りながらEXOのメンバーと2週間ぶりに会うことがあって。カイが一番黒いはずなのに僕のほうが余裕で黒かったんです。「うわ~めちゃくちゃ焼けたんだな」と思いました。



_一方では恐れもあったと思います。いかにも少年らしい外見のせいで。

ギョンス:僕には悩みがありません。作品をつくることがただひたすら楽しいんです(笑)もちろん観客にどう見られるのかも重要だけど、僕は僕自身が幸せであることに重点をおきます。僕が楽しければ撮影も楽しいし、僕が楽しく撮影すれば観てくれる人も同じように感じるのではないかなと思うので。



_演技者ド・ギョンスはこれからどんな演技をしてみたいですか?好きなジャンルは?

ギョンス:一番したいものはノワールです。これまで見せてこなかった姿じゃないですか。それか<追撃者>や<悪魔を見た>のような作品です。僕は残忍な作品がものすごく好きです。ハハッ。



_EXOのコンサートを何度も観に行ったんだけどその度にスーパースターのEXOに感心しました。ギョンスさんはEXOのメインボーカルでありながら誰よりも活発に演技をしていますよね。どちらの分野でも良い成績を残すことが最終的な目標ですか?

ギョンス:そうですね。大変だと思うけど僕ができる範囲で最大限努力してみようと思っています。どちらの分野でも良い成績を残せるかは分かりませんが。まだまだだと思いますし。EXOもまだまだです。もっと新しい姿をお見せしていかないと。



_初主演作が公開される2016年はギョンスさんにとってどんな年になりそうですか?

ギョンス:EXOとしても、ドギョンスとしても、さらに意味のある年になるんじゃないでしょうか。僕の人生に新しい一行が書き記される一年になるのではないかなと思います。





〔 訳:xiu0348

原文cr:_over_my_head

-宇宙からやって来たひとたちのお言葉記録-

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