"EX'ACT -Lucky One ver.- 独占インタビュー訳" スホ編

- Suho -

Keywords : rooftop, universe, confidence



Q.EXO、そして自分を映画のジャンルに例えるなら?

スホ:EXOを映画に例えるならスペクタクルなSFものかな。僕の人生は逆転劇のあるスリラー映画とか?うーん…それよりもどんでん返しが待っている成長映画というほうが近いかもしれないですね。外見的なことだけを言ってるんじゃなくて自分自身が成功と挫折を繰り返しながら生きてきたので。



Q.EX'ACT収録曲のなかでお気に入りの歌詞は?

スホ:"Monster"の「널 망쳐 놓을 거야」という部分が思い浮かびますね。歌詞とは、聴く側の人へ自分の気持ちを表して伝えるものだけど、めちゃくちゃにしてやるという表現はかなり極端ですよね。だからこそ良いのかもしれません。おもしろいなと思いました。



Q.日常のなかで好きな時間帯や場所はある?

スホ:好きな時間帯は朝の7時です。太陽が昇り"チュンチュン"と小鳥たちの鳴き声が聞こえてくるのがとても好きです。たまに起床時間よりも少し早く目覚めることがあるんですけど、起きて時計を見たときに7時だともうちょっと寝られる!と嬉しくなります。もちろん朝の爽快な空気も好きです。早起きして一日をスタートさせると、勤勉で自ら進んで行動する人になったような気もするし。朝が長く感じたり、有意義な時間だと思います。

    好きな場所は高いところ。特に屋上です。屋上から下に広がる光景を眺めていると心に余裕が生まれます。地上よりも空気が澄んでいて気持ちいいし、そこから見る景色は宇宙から地球を見ているような気分になります。みんな必死に生きているし僕も一生懸命生きているけど、見方によればこの世のすべては無常なのかもしれないという気持ちにもなったり。



Q.慣れている事と慣れていない事、どちらを楽しみますか?

スホ:慣れている事のほうが好きですね。初めての物事には違和感を感じます。今では慣れた音楽番組にしても、特集企画などで野外ステージで収録するとなればいつもと違う気分になります。僕は鋭敏なので慣れた場所だとしても少し狂うだけで不安になって緊張に襲われます。そして物事に集中できなくなっちゃうんです。



Q.演技の分野といえば新たな挑戦の連続ではないですか? 

スホ:演技にしても同じです。もともとは立つ場面だったのに突然、座る場面に変更となるとうまくいかなくなります。僕は計画を立てて事を進めるタイプです。臨機応変であることも大切だけど、基本的な計算とキャラクターについて正確な分析をするうえで、いきなり台本が変わるなんてことがあれば演技に支障がでます。与えられたことに基づき徹底して準備したのちにアドリブを効かせようとはするけど、想像していた状況と違うと融通を利かせるのが難しいですね。



Q.知っているからこそいい、新しいからこそいい、それぞれ何がある? 

スホ:知っているからこそいいのは人だと思います。最近知り合った人とどんなに親しくなっても昔から知っている友達のほうがどう考えても大切に思います。新しいからこそいいのはステージじゃないかな。新曲より既出曲のほうが好きだとしても、新しいものを披露してこそお客さんも大きな反応を下さるし僕たち自身も面白さと戦慄を味わえるんだと思います。



Q.目標を達成するために最も重要だと思うことは?

スホ:計画と、達成を願う気持ちと、自分への強い信念です。自分を信じるということはとても難しい事です。だからこそ今この瞬間、来たる未来にも出来ることを計画から具体的に練らなくてはいけません。たとえば、自分の目標がハリウッドへいってアクション映画に出ることなら、今日から運動を始めるということです。もちろん英語の勉強もね。目標のために毎日計画を立て、その計画をクリアできたときの達成感に対する信念の揺るぎなさ。その揺るぎなさをコツコツ積み重ね、そして計画を目標達成への願いとすればいつか訪れるであろう挫折にも信念が崩れることはないし、これまでやってきたことに対する信念があるから目標に向かって頑張れるんだと思います。人生はいつも思い通りにいくわけじゃないけど、そういうときは問題点を把握して反省する時間を持ち、また明日から目標に向かって計画を立て直し行動に移すことが大事ですね。 



Q.何かをするとき、過程と結果どちらを重要視する?

スホ:過程ですね。命懸けで切実な思いで頑張る過程の繰り返しがあるからこそ良い結果が生まれるんだと思います。結果とは、百年生きるんだといっても百歳にならないと分からないことじゃないですか。なので切実な過程があればいつかは素晴らしい結果待っているのではないかなと思います。



Q.活動しているなかで納得のいく自分の姿は?

スホ:僕はリーダーなので授賞式などの場で受賞コメントをよく言うのですが。大体いつも僕が話してからメンバーが話すんだけど、メンバーが話している間に受賞したことを実感している時。この瞬間が一番気に入ってます。賞を頂くたびに本当に感謝しているんです。僕たちがたびたび受賞しているからか賞をもらうことに慣れたんじゃないのと言われたりしますが、受賞させていただくたび一つひとつがどれだけ大切なことか。



Q.EXOの歩むこれからに望むことはある?

スホ:音楽方面でこれからどういう方向へ行くのかは推測できません。メンバー各自の人生については、それぞれが開拓していくものだから僕が介入する領域ではないですよね。あえて望みを言うならEXOというグループが長く存続していってほしいです。でもこれは信じていることでもあります。「僕たちは続いていく」という確信。お互いを信じながら、EXOは永遠だという命題を信じていてほしいです。そしてEXOが永遠となれば嬉しいです。いつかは多くの愛をもらえなくなることもあるだろうけど、EXOというグループは永遠にあり続けてほしいです。



Q.目に見えるもので一番価値があると思うものは?

スホ:目に見えるものは価値の判断基準によって全部変わってきませんか?目に見えるもの自体に価値があるというのは違うと思います。千円をあげるにしても誰にあげるかによって価値が変わりますよね。それは金額がいくらだろうと同じです。その物に込めた僕の気持ちによって価値は変わるのだと思います。僕が持っている物のなかにも、記憶や思い出によっては鉛筆一本でも失くしたら一生後悔する対象になるものもありますから。なので目に見えるものに価値はつけられないと思います。



Q.仕事をしながらも究極の目標はある?

スホ:グラミー賞授賞式でアジア代表としてステージをしたいのと、ハリウッドで今まで会ったことのない俳優たちと息を合わせてみたいです。名声や人気、お金は目標ではなく、個人的には世間の皆さんに僕の声が浸透して、僕がやりたい音楽ジャンルについてみんなが知ってくれること。これが目標です。音楽性で認められるというのは一旦おいといて、スホも音楽が大好きなんだなということからみんなに知ってもらいたいです。それさえできれば音源1位になれなくても満足できる気がします。



Q.自分のドッペルゲンガーや双子が存在したならどんな人物がいい?

スホ:僕とまったく同じだといいですね。いま忙しくて出来ないことを任せようかと。



Q.9人兄弟の家で生まれるなら何番目がいい?

スホ:末っ子ですね。一番ラクです。人生安楽に過ごせる。周りの心配をしなくていいし。末っ子になれたら周りの心配なんてせず僕のやるべきことを一生懸命やって過ごしたいです。



Q.自分の人生において必ずあってほしい瞬間は?

スホ:誰かが僕のことを心から尊敬すると言ってくれて、僕から何かを学びたいと思ってくれる瞬間があれば嬉しいです。真剣にです。その人がお世辞ではなく本心から僕をロールモデルにしていて尊敬して学びたいと思うような瞬間があればいいですね。それは他人から認められる事というよりも、己の完成が先行される瞬間に可能なことだと思うからです。



Q.いつまでも好奇心をくすぐられるものは?

スホ:最近流行っているマーブルとか、DCコミックやスターウォーズのようなSFアクション映画です。作品ごとにそれぞれ世界観がありますよね。その世界観を考えついた人たちがものすごく不思議に感じるし、またその世界観に嵌れば現実を少しのあいだ忘れられたりもして。こういったことに興味がありますね。ウェブ漫画にしろ、創作された世界観というのは内容を離れてそういった考えを思いついたということがとても不思議でたまらないんです。



Q.人間が創りだしたものの中で最も素晴らしいと思うものは?

スホ:宇宙船です。まず、宇宙へ飛んでいって地球がどれだけ小さいのかを気づかせてくれたし、広い宇宙を感じることができるようにしてくれた事が凄いと思います。地球だけでなく他の惑星にも生命体がいるかもしれないということや、違う世界が存在できるかもしれない可能性をさらに追求していこうとしているのが素晴らしいと思います。宇宙船は衣食住の必要性のために作られたのではなく、その向こう側を知りたくて作ったものじゃないですか。理想に近づくために作られたものだからより素晴らしいのだと思います。文化も衣食住の必要性から抜け出してつくられたものだという点では似ているけど、音楽やダンスも自分の幸せや喜びのためにすることだと考えるなら宇宙船は文化をも超越するのだと思います。



Q.一日のうちで空が一番美しいと感じるのはいつ?

スホ:僕は朝の爽やかな空が好きだけど、客観的に美しい空といえば夕日が沈むときだと思います。5月基準だと18時30分頃です。漢江付近に行くと写真を撮ってる人でいっぱいですよね。こっちは明るいのに向こう側は少し暗くて。夜の星が好きという人もいれば朝日が昇る瞬間が好きという人もいるけど、「わぁ綺麗~」じゃなくて「うわっ!綺麗!ほらみてみて!」って隣の人に声をかけたりして写真まで撮るのは夕日が沈むときだけだと思います。



Q.一日が短く感じるときはいつ?

スホ:うーん…一日が短く感じるのは旅行中とか休暇中かな。時間が足りないですよね。旅行も分刻みで計画を立てていくタイプです。



Q.一日中、昼のままか夜のまま、どちらがいい?

スホ:そしたらみんな死にますよ。そんなことになれば氷河期が訪れます。あえて選ぶなら昼です。夜が深まると健全で快適な地球はちょっと違う気がします。



Q.偶然を信じる?必然を信じる?

スホ:偶然や運命よりも人間関係を信じるほうですね。ところで偶然と運命ってまたちょっと違うんじゃないかな。運命は開拓するということに近い気がします。あと、僕の運命は良い方へと転がる運命なのだと思います。うまく転がるという基準はそれぞれ違うかもしれないけど僕自身は幸せにうまく生きていけそうな感じがします。



Q.自分の人生において羅針盤となるものは?

スホ:自分自身。己の本心に対する信念。価値判断は僕が決めることだからどうにもしようがないですね。





〔 訳:xiu0348

-宇宙からやって来たひとたちのお言葉記録-

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