"NYLON 10月号(2016)" ベッキョン インタビュー訳
_フォト撮影を楽しんでますね?ポーズや表情もすごく自然でした。
ベク:撮影しながらさまざまな衣装を着るのも楽しいし、撮った写真をチェックするのも好きです。普段はしないことをできるっていうのが楽しいですね。
_今日は大勢がベッキョンさんに注目していましたが注目されるのは慣れていますか?
ベク:あまりにも見られすぎてたのでちょっと冗談で見ないでよって言ったけどプレッシャーには感じないですね。僕だけに視線が集まるから気分はいいです(笑)僕に関心を持っているということでもあるからね。
_こうして撮影したりステージに立つときの姿と実際の姿に違いはありますか?
ベク:変わらないですね。全てが僕です。違いといえるようなことはないと思います。
_では意外だと思うような一面もないんでしょうか?
ベク:隠せないんです。たぶん僕のことを好きな人たちは僕について知らないことなんてないと思いますよ。ホクロがどこにあるのかすらも知っているみたいですし。
_みんなが知ってるいろんな一面のなかで一番"ベッキョンらしいな"と思うのは?
ベク:やっぱりステージでの姿ですかね。ステージの上だと自分でも気づかないくらい僕のすべてを見せられる気がするんです。観客から送られるパワーをもらうと何かが溢れ出すんだと思います。
_ほとんどの曲で歌い出しを担当しているのもそういったことが関係しているのかな?
ベク:それは僕もなぜなのか知りたいんですよね。"中毒"が初めてだったんだけど、歌い出しを上手くこなすからじゃないかな?僕はそう思ってます(笑)不思議ですよね。しかも"Lotto"では、本当の歌い出しはカイなんだけど怪我をしたということもあって僕が歌うことになったんです。だからなのかみなさん歌い出しは僕のパートだと思っているみたいで。特にルールがあるわけでもなく、運ですよ。
_ステージで歌って踊る姿ばかりを見ていたが、最近ではドラマ<月の恋人:麗>で演技しているのを見て新鮮でした。演技というジャンルをしてみてどうですか?
ベク:すごく難しいです。キャラクターを理解することからどう合わせていけばいいのかまで、簡単なことなんてありませんでした。
_いちばん表現するのが難しい感情は?
ベク:泣く場面ですね。僕はあんまり泣かないんですよ。イ・ジュンギさんと息を合わせながら沢山のことを学びました。
_涙もろいのかと思っていたので意外です。
ベク:僕ぜんっぜん泣かないですよ。大賞を受賞したときも泣きませんでした。涙で思い出すのは練習生の時のことだけですね。練習室にはボーカルルームが4つあるんだけど、そこで練習した成果を一週間に一度評価してもらうんです。僕は他の子に比べて練習生期間が短かったのでいつも周りに追いつくことに必死でした。なので、夜中に一人で練習をしながら本当によく泣いてましたね。とくに3号室と4号室で。
_たくさん練習したんですね。もともとダンスも上手くはなかったけど練習を重ねて今の姿があると聞きました。
ベク:グループでダンスの上手いメンバーをみて学んだからか成長しました。ダンスも歌同様、一気に上達するものではありません。そのかわり、練習は裏切らないし練習した分だけ成果がでます。だからこそ面白いんですよね。
_今ではダンスを楽しめるくらいになりましたか?
ベク:まだそこまでではないけど好きですね。昔はテンポのいい音楽が流れてもどうやって体を動かせばいいのか分からなかったけど、今では自然に踊りだします。
_特に踊りたくなる曲はある?
ベク:最近はHIPHOPですかね。僕たちの曲でいうならタイトル曲は全部良いから抜きとして、収録曲のなかだと"流星雨"の振りつけが好きです。"White Noise"や"El Dorado"も踊りながら楽しんでます。
_ダンス、歌、演技以外に楽しむことはある?
ベク:ゲームです。最近めっちゃハマってるゲームがあるんです。
_どのくらいのレベルですか?
ベク:そこそこじゃないですかね?上手い方です。
_勝負欲はある方?
ベク:勝負欲はないですね。ただただ、負けることもありゃ勝つこともある。お互い気分よくしようという主義です。勝負欲を持ちはじめると、楽しんでいたことでも重い雰囲気になっちゃうじゃないですか。
_では仕事面では?
ベク:仕事は別でしょう。仕事では欲を持たないと生き残れない。アイドルって無数にいるじゃないですか。そのなかでも僕たちだけのものを持つためには勝負欲が必要だと思います。
_そういう緊張感は今でもあるの?EXOといえば今じゃトップアイドルじゃないですか。
ベク:そうですかね?みなさん"EXO"といえば凄いとおっしゃるけど、すべての方がそう思っているのかといえば分かりませんよね。限定された世代だけでなくもっとたくさんの人たちがEXOのメンバーひとりひとりを覚えてくれて、どんな特徴を持っているのかを知ってもらえれば嬉しいです。EXOと同じくらいメンバーそれぞれのことをもっと知ってもらいたいです。
_でもEXOやEXOのベッキョンくらいになれば、したいことをただするだけでも良い結果に繋がると思いますよ。その名前があれば不可能なことはないでしょう。
ベク:それが簡単ではないんですよね。個人的に根っこを伸ばすのはまだまだですね。だからこそ演技をしたりミュージカルをしたりMCをしたりするんだけど、新しい一面を見せ続けるというのは難しいです。まずはEXOとして姿をお見せするのが第一で、十分な時間を持てるようになったらしっかりと僕という姿を披露したいです。ソロやユニットもいいですね。メンバー数が多いから見れるコンテンツはたっぷりありますよ。
_自由にユニットが組めるなら、どんなユニットでどんなコンテンツを見せたい?
ベク:同じ階に住むシウミン・チェン・僕で組んだボーカルユニットですね。コンサートで少しだけ見せたんだけどなかなか良さそうなので。
_今現在、ちょうど20代半ばの25歳ですが年齢に対してどういった自覚を持ってますか?
ベク:僕自身は25歳よりももっと大人びていると思います。少しずつ親孝行もしてるし、勢いだけで行動してはいけない位置にいるので考え方が大人っぽくなったんだと思います。どうすれば失態を犯さずに芸能人として成功できるのかを考えます。確実に以前よりも考えることが増えましたね。メンバーと家族のことを思いながら責任感を持って正しい行動をしようとします。
_そういった責任感をあまりにも早くに知ってしまったという残念さはないの?何も考えずに若さを謳歌することもできたじゃないですか。
ベク:こんなこと言ってるけどゲーム大好きだし友達とおしゃべりすることも好きですよ。そういうときはめちゃくちゃ子供っぽい感じです。自分自身を奮い立たせる場面以外は普通の25歳として生きていますよ。
_小さい頃は好きだったのに今では興味が無くなったこととかある?
ベク:外出することです。とりあえず外に出てみたりしてたじゃないですか。これといってすることもないのに友達と遊びにいくのが好きでした。今じゃそういう好奇心は失いましたね。
_では逆に、昔はその魅力に気づかなかったけど今になって知ったことは?
ベク:家にいること?(笑)僕は家で映画を観たり音楽をかけてのんびり過ごすということがほんとにできないんですよ。ウズウズするんですよね。むしろ時間を無駄にしているみたいで。でもなぜだか今ではそうやって過ごすのが好きになりました。大人びたというよりか、そうすることで心がラクになれるんですよね。
_今の自分を生かしてくれているものは?
ベク:人はそれぞれ違う色を持ってますよね。匂いも違うし。芸能人といえば色のぶつかり合いだからこそ自分だけの個性をもっと探すことが大事だと思います。僕は確実に僕だけの色を持っていると思います。勘違いかもしれませんが(笑)ステージでの機転を持っている余裕のある姿がいまの色なら、この先は全部を上手にこなせる人として残りたいです。だから継続して自分を観察しながら僕だけの何かを見つけ出していろいろなことを見せようとするんです。それが僕の生きていく力です。
_ベッキョンという人間が存在する理由は?
ベク:幸福です。洶洶としていて情も薄れゆくこの世の中で、常に明るく生きている人が周りに居るということだけでもいいことじゃないですか?僕は小さい頃から、クラスの中でイケメンで人気がある子よりも転校生の子と仲良くなる、そんな子供でした。そして空気を読むのも早かったので相手がこれは嫌だろうなと思うことはしなかったし。だからといってその人に先入観をもって接するという意味ではなくて、ただ友達が僕で笑ってくれて楽しいと思ってもらえることに喜びを感じる子供でした。廊下で会えばみんなとハイタッチしてたんですから。実を言うと疲れますけど(笑)まあ性格だから仕方ないですよね。でもこういう友達が増えるって嬉しくないですか?だから僕はそういう喜びを与えるために存在しているんだと思います。
_ではベッキョンさんと同じ人、つまりドッペルゲンガーが現れたら幸せに感じますか?
ベク:あ…そうですね…嬉しいです!そいつを見て「それはやっちゃダメだわ」っていうことがあれば助言もしてあげないとね。
_仲良くするの?
ベク:仲良くなりたくはないかな(笑)性格の似た者同士が一緒にいるのってちょっと変でしょ。そいつにはまたちがう場所で、遠いところで幸せに過ごしてもらいたいですね。
〔 訳:xiu0348 〕
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