"BAZAAR 4月号(2019)" シウミン インタビュー訳

_今回フィルムカメラで撮影をした。慣れないだろうに緊張よりも好奇心に満ち溢れているようにみえた。

シウミン:デジタルカメラで撮影する時は途中で自分がどんなふうに写っているのかを確認するけど、フィルムカメラだと確認できないからフォトグラファーの目線の先で僕がどう写っているのかがすごく気になった。自分と写真家さんとの以心伝心が特別に感じた。本が完成したらはやく見てみたい。



_天気に影響される人?

シウミン:そんなに影響を受けたりはしない。室内で過ごす時間が多いから(笑)だけど冬は辛い。春・夏・秋はあまり差がないけど、極寒の冬は室内にいても変化が明確に分かるほどだから。暑いのは我慢できるけど寒いのは我慢できない。近頃はダウンを着なくてもいいから春が近づいているんだなと感じられる。



_去年の冬に発売した'Love Shot'のミュージックビデオが数日前にyoutube最短時間で1億回再生を突破していた。EXOのいろいろな曲がすでに1億回再生を達成しているが記録更新のお知らせは今でも嬉しい?

シウミン:数字は大きければ大きいほど良い。(笑)でも"1億回再生"、"2億回再生"という単語自体には実感がない。だけど、全世界の人たちが僕たちの姿を数億回も見てくれたという事実が嬉しいし驚きでもある。音楽と映像はEXOのメンバーと会社の全スタッフとが力を合わせて作り上げた作品だ。次回作も上手くやらなきゃ。期待を上回るものを作ろう、という目標意識が生まれる。



_デビュー8年目。今でも、もっと上手くやっていきたいという気持ちが先立つ?

シウミン:音楽番組に出演すると後輩がたくさん増えている。それはつまり誰かの先輩になったという事で。メンバーと一緒にいる時はデビューして8年も経ったと思うことが全く無くて。デビュー当時のあの頃のままのように感じる。今でも自分が23歳かのように。



_23歳のシウミンはどんな人だった?

シウミン:今と何も変わらない。あ、昔よりちょっとだけ率直になったかな。よく喋るようにもなった。寡黙ですねと言われることがあるけど、寡黙というのはもっと重みのある人に対して使う言葉だと思う。僕はあくまで静かなだけで。重みのない静かな人。(笑)



_ダンスに歌に愛嬌まで出来ない事など滅多になくて、今までなんでも一生懸命にやってきた人という印象だ。

シウミン:要領が悪い。練習や運動のようにこつこつしなければいけない事でも、気持ちが追いついてなかったら辞めてしまう。うやむやになってしまうのが嫌いで諦めるときはきっぱり諦めるけど、一度続けたら最後までやり通す。僕のことを好きになってくれて大切にしてくれるファンや周りの人たちを失望させたくはない。成長しなければいけないから常に一生懸命にやるのみ。



_"成長"について力強く話したけれど、良くしていきたい事があるの?

シウミン:EXOのなかで僕のポジションは"長兄"だ。年齢でみると長兄なんだけど、みんな友達のように過ごしているから特別 意識する瞬間は無い。でも僕の気持ちとしてはメンバーを支えてあげられる存在になりたい。僕が輝いてみえるならそれは一人ではないからだろう。僕もメンバーのプラスアルファになろうとしている。それからステージではまだまだ全てをお見せできていない。メンバーと一緒にステージを輝かせるのもいいが、僕ひとりでステージを完成させられるように成長することが次の目標だ。カイはメインダンサーとしてダンスの実力を持っていて、チェン・ベッキョン・ディオはメインボーカルとして歌唱力を備えている。そういったメンバーが僕の周りにはいるから少なくとも彼らに向かって駆け出すのみだ。



_何よりもステージ上でのパワフルなパフォーマンスが印象深い。ステージに立つとき、もっとも大切に思っていることはなに?

シウミン:責任感。ステージに対する責任感さえ持っていればどんなことがあってもやり遂げることができる。



_ダンスではなく歌だとどう?

シウミン:一つに絞らずいろんなジャンルをやっていきたい。歌のみのバラード歌手、ダンスメインのダンス歌手ではなくて、あれもやるしこれもやっちゃう、その次が見たくなるような万能歌手。(笑)



_カラオケではEXOの曲も歌うの?

シウミン:何回か歌ってみたけど一人だと全く歌えない。二人でも難しいから最低でも三人は必要。だからEXOの曲はカラオケの人気ランキングに上がってこないんだと思う。歌ってみた曲のなかだとデビュー曲の"MAMA"が一番難しくて、ゆっくりしたテンポの"Universe"や"12月の奇跡"が歌いやすかった。その日の気分に合わせていろんな曲を歌うけど、ひとつ確実なのはメンバーといるときは自分達の曲は歌わない。(笑)



_この前バラエティ番組<私は一人で暮らす>でチャンミンとの登山が話題になっていた。放送されなかったエピソードはある?

シウミン:チャンミンヒョンと過ごした時間がすべて込められている。「これはさすがにカットかな」と思ったシーンまでもれなく放送されていてちょっとびっくりした。



_チャンミンに"ミンソガ"と本名を呼ばれると緊張がほぐれたようなリラックスした表情がうかがえた。

シウミン:"シウミン"は活動するための仕事上の名前で。言動に気をつける必要がある。格好よくてパーフェクトな姿を見せないといけないから。誰かにシウミンと呼ばれたら自然と緊張が走る。本名を呼ぶ人たちは近しい存在。番組の収録だったけど心がリラックスできたからキム・ミンソクの一面が出てきたんだと思う。



_キム・ミンソクの一面を少し知りたい。

シウミン:シウミンのことを思うと言えないなあ。(笑)シウミンを護って大切にしないといけないからさ。



_影響をもらっている人は誰?

シウミン:いちばん身近にいるメンバーたちの影響を受けることが多い。それからマネージャーヒョンたち。10人ほどいるけどまるで親のように面倒を見てくれる。いくら仕事でも愛情がなければできない事だと思う。そんな姿を見ながら有難みを感じるし、もっと上を目指さなければという気持ちになる。



_好きな物のなかにコーヒーやお酒があるけど、二つのうちどちらかひとつを選ぶのは難しい?

シウミン:水よりもコーヒーを飲むことのほうが多いくらい好きだけど、お酒のほうがもっと好きだ。前はカフェをオープンしたいと思ってたけど最近はバーをオープンしてみるのはどうかなと想像したりする。もういつどこでお酒の話をしようと気にしない。国民の皆さん、僕はお酒が本当に好きなんです。(笑)特に、映画を観ながら一人で酔わない程度にお酒を飲むと芸術面に興味をそそられる。昔の音楽家や芸術家たちのなかに酒豪が多いのはどうしてなのか、なんとなく理由がわかる気がする。



_インスタグラムのフォロワーが400万人だが投稿数は20件に満たない。

シウミン:風景やワンちゃん、友達との写真も投稿したいけど、僕に関する投稿を待っている人たちの事が頭に浮かぶ。なんとなく自分の姿だけをアップしなきゃと思うんだけど、結論から言うとセルカが下手くそだ。ヘアメイクからスタイリングまで完璧じゃないときに撮るとそこにはブサイクがいる。何を投稿しようかたくさん悩むけど、毎日似たような生活パターンだから見ている人が退屈するだろう。気楽にやりたいようにやればいいんだろうけど僕はそれが思うようにできない。



_真っ直ぐな性格でしっかりしているように見える。強さとはどういうことだと思う?

シウミン:名言を残す場面なんだろうけど…(すこし悩んだ後に)強さとは、終わらない礼儀なんじゃないかな。人と接していると最後まで礼を尽くすのは簡単ではない。どんな状況でも初めと同じ気持ちで最後まで礼を尽くすことができる人が最も強いんじゃないかな。



_もうすぐで誕生日を迎えるがなにか特別な計画はしてる?

シウミン:なんにも計画していない。いつもはメンバーたちとご飯を食べて一杯やったり、友達やマネージャーたちと過ごしたりする。自分の誕生日を誰かに自慢することが世界でいちばん気恥ずかしい。



_幼い頃に描いた未来と今の自分は重なってる?それとも違ってる?

シウミン:小さい頃は芸能人になるだなんて想像もしていなかった。自分は何をすればいいのかすら分からず思い描くことも無かった。サッカーが大好きだからスポーツ選手になるのかななんて漠然とした考えはあった。ひとつだけ明確なことは自分の性質や性格は変わっていない。未来に期待するよりも今を大切に思う"現実主義者"である。



_いま一番楽しいことは?

シウミン:デビューしてから経験できなかったことがあまりにも多い。バケットリストを作って道場破りのごとくいろいろ経験しているが本当に楽しい。あれこれ話したいけどとある番組がもうすぐ放送されるからこれ以上は話せないね。<シムフォーユー>というVアプリ内の番組なんだけど、これを観れば分かるよ。(笑)




〔 訳:xiu0348

-宇宙からやって来たひとたちのお言葉記録-

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